恒石昌志は司馬遼太郎さんの本が大好きです。
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」は経営者の間でも
必読の書といわれています。「坂の上の雲」は日露戦争
の話で、当時の日本の国力ではロシアにはかなわないだ
ろうと誰もが思っていました。当時ロシアの金保有率は
世界第2位。実際に、ヨーロッパで開戦前に、日本が勝つ
かロシアが勝つか賭けをしましたがメッケルというドイ
ツ人以外は日本は惨敗するだろう、という予想でした。
メッケルというのは日本陸軍の陸軍大学校の教官で日露
戦争の英雄といわれた児玉源太郎も彼の講義を熱心に
聴いたそうです。メッケルも児玉の才能を買っていた
ようで、「児玉がいるかぎり日本は負けることがない」と
いったそうです。「坂の上の雲」の主人公は秋山好古、
秋山真之、正岡子規の三人で秋山姓の2人は兄弟で、
好古はフランスに留学し騎兵戦術の習得に努め
「日本騎兵の父」と呼ばれました。真之はアメリカに
留学し海軍大学校校長のマハンの元に学び後に東郷平
八郎元帥率いる日本艦隊の作戦参謀になる人です。
正岡子規は歌人で秋山真之とは中学校時代の同級生、
ちなみに夏目漱石と東大で同窓です。
さて説明が長くなりましたが、なぜ「坂の上の雲」が
経営者の間で必読書とされているのかというと、ひと
つの国のエリート達がある目標、この場合はロシアに
勝つ、厳密に言えば、ロシアに負けないという目的に
向かって国を動かして大事を成し遂げるということは
どういうことかということが学べるからです。これは
経営でも同じですね、マイクロソフトのビル・ゲイツは
マイクロソフトからトップ20人を引き抜けば、まったく
つまらない会社になってしまうだろう、といったそうで
す。つまり会社の規模がある程度になった場合、会社の
運命を左右するのは上層部の人間です。その人たちがひ
とつの成し遂げられそうにもないプロジェクトを試行錯
誤しながら、プランを立て遂行する。そういうビジネス
シーンに置き換えて「坂の上の雲」、全8巻とちょっと
長いですがぜひ読んでみてください。
2006年07月20日
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