夕べは少しオーストラリアからの荷物の整理をしていました。
そこで懐かしいオーストラリアに行って初めて買ったメモ帳を
ました。基本的におもしろい英語の言い回しや新しい単語や
調べたいこと,疑問をメモ帳に書き止める習慣を外国に住んで
から身につけました。この習慣は長い目で見てすごくプラスに
なったと思います。
夕べはそれを見返していて,おもしろいメモを見つけました。
メモにはこう書かれています。
水族館に行く
「サメの種類 375種類,そのうち5種類が人を襲う」
だから襲われた時はDon't panick.
これを見て少し笑いそうになりました。当時は多分
オーストラリアに行ったばっかりで聞いたこと見たこと
を何でもメモしようと書きとめたのでしょう。でも,この
話すごくおかしいんです。おそらく話的には,水族館に行って
ガイドさんか誰かが世界には375種類のサメがいて,そのうち
5種類が人を襲うので,確率的には5/375(1.33パーセント)
だから襲われてもパニックせず落ち着いて,と言われたとような
かんじだったと思います。その当時は純粋無垢(?)でしたから
なにも突っ込みませんでしたが,
今は突っ込みどころ満載ではあ〜りませんか(古い)
恒石昌志の疑問(というかつっこみ)だいたい375種類
のうち5種類しか人を襲わないから確立が1.33パーセントで
襲われても安心しろとかいう話の前に,襲われた時点で
そのサメって5種類のうちのひとつじゃあ??
A375種類いるっていうけど,
人間が泳ぐところにいるサメは限られてるんじゃあ?
B375種類のうち1.33パーセントのサメが人を襲うっていうけど
それは全種類が同じ頭数で同じように分布していて初めて成り
立つ気休めじゃあ?
だって1.33パーセントのサメの頭数が全体の99パーセントで
残りの370種類が希少なやつらで絶滅の危機に瀕してるかも
しれないくらい頭数が少ないかもしれないし。
こうやって考えるとあの水族館のガイドの話は
基本的に信用ならんとなるわけで,これなんか
は完全に間違った統計学の使用例です。
サメの話は笑い話ですが,私たちは毎日広告でさまざまな
数字を見せ付けられそのものを買うように説得されます。
××の成分が17パーセントアップ!!
売り上げが2.5倍
これを飲んだ97パーセントがダイエットに成功
これらのテクニックに共通するのは使われている
数字がやけに具体的ということです。例えば,
375種類のサメとか,つまり私たちは具体的な
数字を言われるとそこに焦点がいってしまい
論理のつじつままを見落とす事があります。
待たされるのが大嫌いな社長さんが教えてくれた
よく遅れてくる人が遅れずに来るようになる方法。
それは中途半端(具体的)な時間に待ち合わせする
ことだそうです。5時12分とか12時17分とか,そうすると
普段遅れてくる人もちゃんと来るとか。
実は今日の言いたかったことはオーストラリアの
水族館で聞いたことは信用ならんということでしたけど
もうひとつは、具体的な数字をビジネスの交渉で
相手がちりばめてきた場合、その数字、例えば
「このシステムを入れれば、効率が2.76倍にアップ」
などは非常に巧妙なぼかしとして使われることがある。
ということです。その裏にある、本当にこのシステムで
効率が上がるかということに焦点を当てましょう。あと
サメに襲われたら、375分の5とか余計なことを考えずに
逃げましょう。ではまた。
2007年01月24日
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